業界別モデルケース公開情報をもとに再構成

診療システムはそのまま。Webと受付業務を、つながる運用へ。

電子カルテ、レセコン、オンライン資格確認は専門システムに残したまま。ホームページから届く問い合わせ・予約を、担当者・対応状況・次の連絡まで見える運用につなぐモデルケースです。

  • 電子カルテ・レセコン・資格確認は、専門システムに残す
  • Web問い合わせ・予約・来院前案内の状況を整理する
  • 電話、紙、メールへの転記と確認が発生する場所を見つける
  • 症状・診断・検査結果などの診療情報は一般業務と分ける

対象範囲:内科、小児科、皮膚科、耳鼻咽喉科などの一般外来クリニック・診療所。歯科と美容医療は別の業界モデルとして扱います。

現在の運用と、つないだ後

実在の顧客情報を使わず、業務の流れをモデル化しています。

クリニック・診療所の導入前と導入後を比較した業務フロー図

分かれている状態

  1. 電話、紙、Web予約、問診、受付一覧を別々に確認する

  2. 問い合わせ内容や来院前の確認事項を受付スタッフが転記する

  3. 一般的な連絡と診療情報の保存先・責任範囲が曖昧になりやすい

つないだ後の状態

  1. Webからの問い合わせ・予約を、担当・状況・次の対応へつなぐ

  2. 予約・問診・決済は既存サービスを確認し、必要な状態だけ共有する

  3. 診療記録・保険請求・処方は専門システムに残し、明確な境界で運用する

業界の一般的な運用をもとに再構成したモデル図です。人物・画面・数値は架空です。

患者さんが知ってから、再受診するまで

各工程を開くと、患者さんの動きと、受付・院内で発生する業務を確認できます。

工程 01

認知・検索

置き換える

患者さんの動き

検索、地図、紹介、地域情報から受診先を探す

社内の業務

診療科、受付時間、アクセス、受診方法をWeb上で案内する

残るデータ
流入元、閲覧ページ、検索行動
分断しやすい点
閲覧と、その後の問い合わせ・予約が別々に集計される
WebサイトGoogle ビジネス プロフィール地域情報
  1. 認知・検索

    置き換える

    患者さんの動き

    検索、地図、紹介、地域情報から受診先を探す

    社内の業務

    診療科、受付時間、アクセス、受診方法をWeb上で案内する

    残るデータ
    流入元、閲覧ページ、検索行動
    分断しやすい点
    閲覧と、その後の問い合わせ・予約が別々に集計される
    WebサイトGoogle ビジネス プロフィール地域情報
  2. 問い合わせ

    個別審査

    患者さんの動き

    Web、電話、LINE等で受診方法や持ち物を確認する

    社内の業務

    内容を確認し、一般案内・予約・医療判断が必要な相談を振り分ける

    残るデータ
    連絡先、問い合わせ内容、流入元
    分断しやすい点
    電話メモ・メール・フォームから受付一覧へ転記する
    Webフォーム電話LINE
  3. 予約・順番受付

    つなぐ・まとめる

    患者さんの動き

    日時予約または当日の順番受付を行う

    社内の業務

    診療枠、担当、キャンセル、当日の混雑を確認する

    残るデータ
    予約日時、診療科、受付番号、状態
    分断しやすい点
    Web予約と電話受付を別画面で確認することがある
    クリニック予約順番受付電話
  4. 来院前問診

    個別審査

    患者さんの動き

    症状、既往歴、服薬等を事前入力する

    社内の業務

    回答を確認し、電子カルテ等の適切な保存先へ連携する

    残るデータ
    症状、病歴、服薬、回答時刻
    分断しやすい点
    紙やPDFから診療システムへ再入力する場合がある
    Web問診電子カルテ連携紙問診
  5. 来院前案内

    つなぐ・まとめる

    患者さんの動き

    来院時刻、持ち物、受付方法、変更連絡を確認する

    社内の業務

    リマインド、保険証・マイナンバーカード等の案内を行う

    残るデータ
    送信、確認、変更・キャンセル
    分断しやすい点
    案内履歴と予約状態が別々に残る
    LINEメールSMS予約サービス
  6. 受付・資格確認

    そのまま残す

    患者さんの動き

    来院受付と保険資格確認を行う

    社内の業務

    来院状態、予約、患者登録、資格情報を確認する

    残るデータ
    来院状態、患者番号、資格確認状態
    分断しやすい点
    受付状況と予約・問診の確認先が分かれる
    受付一覧オンライン資格確認レセコン
  7. 診察・検査

    そのまま残す

    患者さんの動き

    医師の診察や必要な検査を受ける

    社内の業務

    診療内容、指示、検査結果、画像等を記録する

    残るデータ
    診療記録、検査結果、医療画像、医師判断
    分断しやすい点
    一般業務の画面へ診療情報を複製しない境界が必要
    電子カルテ検査システム画像管理
  8. 会計・レセプト

    そのまま残す

    患者さんの動き

    自己負担分を支払い、領収書等を受け取る

    社内の業務

    診療報酬計算、会計、レセプト作成・確認を行う

    残るデータ
    診療報酬、自己負担、支払、請求
    分断しやすい点
    決済結果と会計・レセプトの照合が別作業になる
    レセコン決済会計
  9. 処方・薬局連携

    そのまま残す

    患者さんの動き

    処方箋を受け取り、薬局で薬を受け取る

    社内の業務

    処方内容を確定し、紙または電子処方箋を発行する

    残るデータ
    処方、発行状態、調剤連携
    分断しやすい点
    処方情報は承認された医療システム内で扱う必要がある
    電子カルテ電子処方箋薬局連携
  10. 次回予約

    つなぐ・まとめる

    患者さんの動き

    必要に応じて次回の診察・検査日を予約する

    社内の業務

    診療計画に沿って予約と必要な準備を登録する

    残るデータ
    次回日時、診療科、準備事項
    分断しやすい点
    予約状態と診療上の指示を同じ扱いにしない確認が必要
    予約サービス電子カルテ
  11. 結果連絡・フォロー

    個別審査

    患者さんの動き

    予約変更、一般案内、必要な連絡を受け取る

    社内の業務

    対象者、担当、連絡状況、次の対応を管理する

    残るデータ
    担当、連絡状態、次の対応、期限
    分断しやすい点
    未連絡や折り返し待ちが個人メモに残りやすい
    電話LINEメール院内タスク
  12. 再受診・継続管理

    個別審査

    患者さんの動き

    必要な時期に再受診し、継続的な診療を受ける

    社内の業務

    再受診予定、未完了の一般連絡、担当タスクを確認する

    残るデータ
    再受診、予約有無、一般連絡の状態
    分断しやすい点
    診療上の判断と、受付側の連絡タスクを分けて管理する必要がある
    予約院内タスク電子カルテ

すでに使っているサービスとの関係

料金と基本方針を先に確認できます。契約条件やデータ移行は、必要なサービスだけ開いてください。

Medicom 診療支援

つなぐ・まとめる

Web予約、Web問診、受付一覧、決済、次回予約

料金の目安月額9,980円(税別)
契約・課金
月額/導入目安は約1か月。対応する電子カルテ・レセコンを確認
データ移行
Medicom Cloud / Medicom-HRf等との連携が前提。他社システムは契約前確認

メディカル革命 byGMO

つなぐ・まとめる

Web・LINE予約、問診、電子カルテ連携、フォロー、API

料金の目安1,980円+予約従量 / 20,000円〜(税別)
契約・課金
月額/スターター初期0円。標準は初期300,000円〜、機能別に確認
データ移行
電子カルテ連携やAPIは構成・オプションを確認。データ出力範囲は要確認

Symview

個別審査

Web問診、電子カルテ・予約連携、電子同意

料金の目安Web問診 初期0円・月額0円(税込)
契約・課金
月額・従量/電子同意は初期55,000円+月額5,000円+従量。連携は別料金
データ移行
診療情報を扱うため、出力・連携・委託・保存条件を個別審査

Airウェイト

つなぐ・まとめる

順番受付、呼出し、待ち状況表示、分析、データ出力

料金の目安0円 / 11,000円 / 22,000円(税込)
契約・課金
月額/初期0円。iPad・プリンター等は別途。解約金なしと案内
データ移行
データ出力はスタンダード、APIはベーシック以上。LINE連携等は追加費用を確認

Medicom Cloudカルテ

そのまま残す

診療記録、オーダー、文書、医療情報のクラウド管理

料金の目安初期0円・月額24,800円(税別)
契約・課金
月額/プレミアムは要問い合わせ。構成・サポート条件を確認
データ移行
他社からのデータ移行は非対応と案内。診療記録の法定保存先として残す

WebORCA Cloud

そのまま残す

医療会計、診療報酬計算、レセプト作成・請求

料金の目安月額2,200円(税込)
契約・課金
1医療機関・月額/TLS証明書は端末ごと月額550円、10台まで上限2,200円。支援費等は別確認
データ移行
レセプト・医療会計の専門基盤として残し、連携と保守支援範囲を確認

オンライン資格確認

そのまま残す

保険資格、薬剤情報、健診情報等の確認

料金の目安機器・事業者ごとに要確認(要確認)
契約・課金
導入・保守/公的補助とベンダー費用を個別確認
データ移行
マイナンバーと資格情報は一般的な業務画面に保存せず、承認済み環境に残す

電子処方箋

そのまま残す

処方情報の登録、薬局との連携、重複投薬等の確認

料金の目安対応事業者ごとに要確認(要確認)
契約・課金
導入・保守/補助・対応施設・既存システムの互換性を確認
データ移行
処方・服薬情報は対応医療システム内に残し、一般CRMへ複製しない

LINE公式アカウント

個別審査

一般案内、予約リマインド、個別連絡、メニュー

料金の目安0円 / 5,000円 / 15,000円(税別)
契約・課金
月額/配信数と追加メッセージ料金を確認
データ移行
診療内容を送らず、同意・配信対象・履歴・Messaging APIの範囲を確認

Square 医療機関向け

つなぐ・まとめる

対面決済、売上確認、入金、決済照合

料金の目安固定月額0円・決済手数料2.5%〜(対象外)
契約・課金
決済ごと/対象条件と決済ブランド別手数料を確認
データ移行
決済処理はSquareに残し、承認済みの決済状態・売上情報だけ連携

freee会計・人事労務

そのまま残す

会計、支払、給与、勤怠、従業員情報

料金の目安会計5,480円〜 / 労務400円〜・人(要確認)
契約・課金
年払いの月額換算/法人プラン・人数・追加機能・課金条件を確認
データ移行
会計・給与の基幹処理は残し、承認済みの集計・出力だけつなぐ

対応範囲を先に分けて考える

既存サービスとの責任範囲を明確にしてから、実装内容を決めます。

置き換える対象

  • 公開Webサイトと診療案内
  • 一般的な問い合わせフォーム
  • 問い合わせの担当・状況・次の対応
  • Web更新・フォーム監視
  • 流入経路と集計ダッシュボード

つなぐ・まとめる対象

  • 予約・順番受付システム
  • Web問診の完了状態
  • LINE・メール・SMS
  • 決済完了状態
  • 会計・勤怠の承認済み集計

そのまま残す対象

  • 電子カルテと診療記録
  • 検査結果・医療画像
  • レセコンと保険請求
  • オンライン資格確認
  • 電子処方箋・決済・会計・給与の基幹処理

個別に確認する対象

  • 症状・病歴・服薬等の問診情報
  • 検査結果や診療に関する連絡
  • 患者写真・同意書
  • 保険・マイナンバー関連情報
  • 医療広告・外部委託・データ移行

診療情報は、一般的なWeb・受付業務と分けます。

Web問い合わせ、予約状況、担当、一般連絡の次の対応までは整理できます。一方、症状、病歴、診断、検査結果、処方、医療画像は要配慮個人情報を扱う診療領域です。電子カルテ等を置き換えず、責任・権限・保存・事故対応を確認した専門システムに残します。

最初に確認したい質問

現在の契約・運用状況を確認してから、置き換えや連携の範囲を提案します。

  1. 問い合わせ・予約は、Web・電話・LINE・予約サービスのどこから届きますか?
  2. 日時予約と順番受付のどちらを利用していますか?
  3. 予約、問診、受付、電子カルテ、レセコンはどの製品を使っていますか?
  4. 電話や紙から、別の画面へ同じ情報を転記していますか?
  5. 来院前案内、予約変更、折り返し待ちはどこで管理していますか?
  6. 受付スタッフ間で、担当・状況・次の対応をどのように共有していますか?
  7. 現在の各サービスの料金、契約更新日、解約条件は分かりますか?
  8. データの所有者、CSV出力、API、契約終了時の移行方法は確認済みですか?
  9. 症状、病歴、検査結果、患者写真、同意書をWeb上で扱いますか?
  10. オンライン資格確認と電子処方箋はどの事業者が保守していますか?
  11. Web掲載内容を院内で承認する担当者と手順は決まっていますか?
  12. 最初に一つだけ改善するなら、どの入口と受付業務が最も負担ですか?
対象になるか確認する

掲載状態:業界別モデルケース。実在企業の成果や個人情報を公開した事例ではなく、公開情報をもとに再構成したモデルケースです。

調査に使用した公開情報(確認日つき)

貴院のホームページなら、
何を仕事につなげられるか。

現在の保守費と運用状況から、対象になるか確認できます。

3分で対象になるか確認する